#012 いわんや~においてをや/~まして~にはなおさらだ

012 いわんや~においてをや/~まして~にはなおさらだ

いわんや ~ 名詞 : ×  +  においてをや
まして              に(おいて)はなおさらだ



♪ 会話 ♪

李 :このパソコンの使い方がどうしてもよくわからないなあ。え~っと、マニュアル、どこにあったっけ?

良子:説明書を読むのもいいけど、山田さんに聞いてみたら?その方が手っ取り早いわよ。

李 :彼がひどい機械音痴だってこと知らないの?僕でさえ四苦八苦なのに、いわんや山田においてをやだよ。


♯ 解説 ♭

 「況(いわん)や」「況(まし)て」と助詞「~において」(→文型291)が結合した文型で、「Aは~ 、だからBは言うまでもなく、(もっと・更に)~」を意味する文語です。話し言葉としては「まして ~ には、なおさらだ」が多く使われるでしょう。
 専門家にさえ直せない。
  →いわんや素人においてをや。
  →まして素人にはなおさらだ。


§ 例文 §

1.この高校入試問題は大学生の僕にさえ難しいのに、まして中学生にはなおさらです。

2.僕が子供の頃、日本の家庭にはテレビもなかった。ましてパソコンにおいてはなおさらだ。

3.彼は英語すら読めない。況やフランス語においてをや。

4.源氏物語を原書で読める日本人はそう多くない。いわんや外国人においてをやだよ。

5.約束は守るもの。いわんや首相の公約においてをやだ。


★ 例題 ★

1) (これ/この)ほどの山と(する/なる)と、登るのは若者でも容易ではない。(だから/まして)老人においてをや。

2) 当時の私は食べ物に( )( )事欠く始末(だ→   )。( )( )( )本を買う金などあろうはずがなかった。


(^^)前課の解答(^^)

1) が(「~のに」は因果の逆説)/一方(反面も可)/続けて(他V)

2) が/豊かに(ナ形+なる)/貧しく(イ形+なる)

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